群馬県の農業の防犯カメラ補助金。全35市町村を調べた(2026年10月時点)

群馬県で、農家の倉庫や農地の防犯カメラに使える補助金はあるのか。県内の全35市町村の公式サイトを1つずつ調べました。

農家の倉庫の出入口にカメラ・センサーライト・パトランプを付けると、費用の目安は35万〜50万円程度です。補助金が出るかどうかで、実現できるかが変わる、という方は多いと思います。結論から書きます。

先に結論です

  • 農業者が使えるとはっきり書いてある制度は、板倉町の1か所だけでした。補助は2分の1・上限2万円です
  • 一般の防犯カメラ補助は20市町村にありますが、自治会向け(公共空間の撮影が条件)か、家庭向け(上限1万〜4万円)です
  • 家庭向けの補助は、自宅の敷地内にある倉庫なら使える可能性があります。みなかみ町は、車庫や物置などの「附属建物」も対象に含めています
  • 県・JA・国に、農業者の盗難対策を対象にした補助は見つかりませんでした
この記事の調べ方
2026年10月27日時点で、群馬県の全35市町村について、公式サイトの防犯・農業・補助金のページを確認しました。表の「なし」は、公式サイトで見つからなかったという意味で、役所に問い合わせて確かめたものではありません。制度は年度ごとに変わり、予算がなくなりしだい締め切られるものも多いので、使う前に必ず各市町村の担当窓口に確認してください。

農業で使える制度(1市町村)

群馬県内で、農業者が防犯カメラに使えると公式サイトにはっきり書いてあるのは、板倉町の制度だけです。

板倉町「家庭用防犯カメラ設置費補助金(設置場所に農業用ハウス等の事業用施設を含む)」

  • 対象者:板倉町に居住し住民基本台帳に記録、設置する住宅等の所有者または所有者の同意を得た人、町税滞納なし。1世帯1申請(5年経過後は更新・追加で再申請可)
  • 対象経費:家庭用防犯カメラ(必須)および併設するセンサーライト・センサーアラーム・その他防犯施設(ダミーカメラ等)の購入費・設置費・『防犯カメラ設置中』表示の経費
  • 補助率:1/2以内
  • 上限額:2万円
  • 申請時期など:対象機器購入日から1年以内に総務課安全安心係へ申請(事後申請型)
  • 条件:『自己の居住する住宅および自己の保有する事業用施設(農業用ハウスや車庫など)に設置したもの』。敷地内を主として撮影、隣地が映る場合は承諾、捜査協力、交付決定から5年間処分禁止
家庭用の制度ですが、設置場所として「自己の保有する事業用施設(農業用ハウスや車庫など)」を含めているのが特徴です。上限2万円なので、35万〜50万円の工事に対しては一部ですが、センサーライトやダミーカメラも、カメラと一緒なら対象になります。ページの更新は2025年10月16日で、令和8年度の受付状況は町(総務課 0276-82-6123)に確認してください。 公式ページ:板倉町

自宅の敷地内の倉庫なら、使えるかもしれない制度

群馬県の家庭向けの補助は、ほとんどが「自宅(住宅)に設置するもの」が対象です。同じ敷地にある倉庫や作業小屋が入るかは、公式の文面からは分かりません。申請の前に、各市町村に確認してください。
  • みなかみ町(2分の1・上限2万円):要綱で「住宅等」に車庫や物置などの附属建物を含めています。母屋に付いている納屋や倉庫なら、対象になる可能性があります。工事の前に申請が必要です
  • 高崎市・千代田町(2分の1・上限4万円):70歳以上の方がいる世帯が対象です
  • 前橋市・渋川市・甘楽町など(2分の1・上限2万円):令和8年度分は終了・締め切り済みのところもあります
伊勢崎市の「女性活躍職場環境づくり補助金」はカメラも対象ですが、農林漁業は対象外と明記されています。長野原町の住宅改修の助成は、倉庫・車庫が対象外です。

群馬県の全35市町村の一覧

表の見方です。
  • 農業向けの補助:農業者が防犯カメラ・防犯設備に使えると、公式サイトにはっきり書いてある制度があるか
  • 一般の防犯カメラ補助:農業に限らない防犯カメラの補助。誰が申請できるかと、補助率・上限
  • 農家の倉庫に:農家の倉庫の防犯に使える見込み。「自宅の敷地内なら要確認」は、家庭向けの補助で、同じ敷地の倉庫が対象になるかが公式の文面からは分からないもの
市町村農業向けの補助一般の防犯カメラ補助農家の倉庫に
前橋市なし自治会など・事業者・個人宅:1/2 上限2万円自宅の敷地内なら要確認
高崎市なし個人宅:1/2 上限4万円(複数品目可、工事費含む)
自治会など・事業者:- 上限-
自宅の敷地内なら要確認
桐生市なし個人宅:1/2(税抜購入額) 上限2万円―
伊勢崎市なし個人宅:1/2 上限2万円
事業者・個人宅:2/3以内 上限50万円
―
太田市なし個人宅:1/2 上限2万円―
沼田市なしなし―
館林市なし個人宅:1/2以内 上限1万円
自治会など:3/4 上限カメラ1台あたり30万円
―
渋川市なし個人宅:1/2 上限2万円
自治会など:3/4 上限24万円
自宅の敷地内なら要確認
藤岡市なし個人宅:1/2 上限2万円―
富岡市なしなし―
安中市なし個人宅:1/2 上限家庭用防犯カメラ1万円―
みどり市なし個人宅:1/2 上限2万円―
榛東村なし自治会など・事業者・個人宅:2/3 上限2万円―
吉岡町なしなし―
上野村なしなし―
神流町なしなし―
下仁田町なしなし―
南牧村なしなし―
甘楽町なし個人宅:1/2 上限2万円自宅の敷地内なら要確認
中之条町なし個人宅:録画機能付防犯カメラ等は経費の1/2(その他の対策は定額2,000円) 上限防犯…自宅の敷地内なら要確認
長野原町なし個人宅:工事費の20% 上限20万円―
嬬恋村なしなし―
草津町なしなし―
高山村なしなし―
東吾妻町なしなし―
片品村なしなし―
川場村なしなし―
昭和村なしなし―
みなかみ町なし個人宅:1/2 上限2万円(同一住宅等につき1回)可能性あり
玉村町なし自治会など・個人宅:R8年度分は不明(R7第2次は補助対象経費の80%) 上限2万円/世帯(R7実績…自宅の敷地内なら要確認
板倉町あり事業者・個人宅:1/2以内 上限2万円使える
明和町なしなし―
千代田町なし個人宅:1/2 上限4万円自宅の敷地内なら要確認
大泉町なし個人宅:1/2 上限1万円(1住宅1回)
個人宅:1/2 上限3千円(1住宅1回)
事業者・個人宅:1/2 上限5万円
自宅の敷地内なら要確認
邑楽町なし個人宅:1/2以内 上限2万円―
表の「自治会など」「個人宅」などの文字から、各制度の公式ページに移動できます。自治会など向けの補助は、ほとんどが「道路などの公共空間を撮ること」が条件です。個人の倉庫や農地を守るカメラには使えません。

JAの制度

群馬県の全16JAの公式サイトを確認しました。防犯カメラや防犯設備をはっきり対象にしたJAの補助は、見つかりませんでした。 問い合わせる価値があるのは、JA邑楽館林の「やる気ある農家支援事業」です。JA独自の営農助成で、令和7年度の実績は33件・862万円。公開されている要項(令和4年版)では、ハウス・農機・畜産機材に10〜50%、上限20万〜100万円で、防犯設備は入っていません。ただ、このJAはポンプのモーターの盗難について注意を呼びかけ、防犯カメラや防犯灯の設置を勧めています。今年度、倉庫の防犯設備が対象になるか、聞いてみる価値があります。 県・県警・JAグループ群馬・NOSAIぐんまは、連名のチラシで防犯カメラとセンサーライトの設置を勧めていますが、補助はありません。 7つのJAは、公式サイトを確認できませんでした。サイトが古い形式でこの調査の環境からつながらなかったものと、公開を止めていたものです。表では「確認できず」としています。
JA防犯設備の補助そのほかの取り組み
JA赤城たちばな不明公式サイトを確認できず
JA前橋市なし―
JA佐波伊勢崎不明公式サイトを確認できず
JAたかさき不明公式サイトを確認できず
JAはぐくみなし―
JAたのふじなし―
JA上野村なし―
JA甘楽富岡不明公式サイトを確認できず
JA碓氷安中不明公式サイトを確認できず
JA北群渋川なし―
JAあがつまなし―
JA嬬恋村なし―
JA利根沼田不明公式サイトを確認できず
JAにったみどり不明公式サイトを確認できず
JA太田市なし―
JA邑楽館林なしJA独自の助成(防犯設備の明記なし)
注意喚起など
表のJA名から各JAの公式サイトに、取り組みの文字から該当ページに移動できます。「なし」は公式サイトで見つからなかったという意味です。JAによっては、広報誌や支店でだけ案内している制度もあります。組合員の方は、営農担当の窓口に直接聞いてみてください。

防犯の補助金がなくても、別の入口がある

「防犯カメラの補助金」として探すと、農家が使える制度はほとんど見つかりません。ただ、別の目的の制度から入ると、道があることがあります。どれも「防犯のため」ではなく、「別の目的で入れたカメラが、防犯にもなる」という考え方です。

1. スマート農業・設備導入の補助

市町村によっては、スマート農業や農業設備の導入に補助を出しています。神奈川県横浜市の「スマート農業技術設備等の導入支援事業」は、対象の例として「農作物盗難防止用ロボットカメラ等の購入費」をはっきり挙げています。補助率は50%以内、上限は50万円です(2026年度分は5月15日で受付終了)。 防犯とは書いていなくても、作業の効率化のための「センサーカメラ」などを対象にしている市町村もあります。お住まいの市町村の農政担当に、スマート農業や設備導入の補助でカメラが対象にならないか聞いてみる価値があります。

2. 業務改善助成金(厚生労働省)

従業員の、事業場で一番低い時給を一定額以上引き上げ、同時に「生産性向上につながる設備」を入れると、その費用の一部が助成される国の制度です。
  • 従業員がいないと使えません。雇用保険に入っていて、雇ってから6か月以上の従業員が必要です。人を雇っている農家や農業法人向けです
  • 防犯カメラとしてではなく、生産性向上の設備として説明できる必要があります。たとえば、カメラで畜舎や作物の様子を確認して、見回りの手間を減らす、といった使い方です
  • 交付決定の前に買ったものは対象外です
  • 令和8年度の申請期間は、9月1日から「都道府県の最低賃金が変わる日の前日」か「11月30日」の早いほうまでです。今年度分を逃した場合は、来年度に向けて準備することになります

3. 鳥獣被害対策のカメラ

国の鳥獣被害防止総合対策交付金では、センサーカメラなどのICT機器を使った獣害対策が支援されています。農家が個人で申請するものではなく、市町村や、猟友会・JAなどで作る地域の協議会を通じた取り組みです。 獣害対策として地域で入れたカメラは、夜中に人が入ってきたときの記録にもなります。地域の協議会でセンサーカメラを入れる計画があるか、倉庫や農地の出入口も写る位置に置けないかを、役場の農政担当に相談してみてください。ただし、目的はあくまで獣害対策です。防犯だけを目的にした申請はできません。

補助金がなくても、費用を抑える方法

株式会社White&Greenが、農家の倉庫や格納庫で組む構成と、費用の目安です。
構成費用の目安できること
光と音まで組む
(カメラ・センサーライト・パトランプ)
35万〜50万円程度
(電気が来ている倉庫の出入口を守る場合)
人が近づいたら光り、音声で威嚇し、カメラで記録する。下見の段階で追い返せる
カメラだけだいぶ下がる記録が中心。あとから光と音を足すこともできる
ソーラー式のSIMカメラ電源工事が要らないため、安くできる可能性がある電気の来ていない畑や離れた小屋にも付けられる。パトランプとは連動できず、通信料が毎月かかる
どの構成でも、費用は台数と、電源からの距離で変わります。最終的な金額は、現地を見たうえでお出しします。 倉庫を守るポイントは出入口です。米も、農機も、資材も、運び出すには必ず出入口を通ります。出入口と、車をつける場所を押さえるだけでも、守りは大きく変わります。

補助金を申請するときの注意

  • 交付決定の前に発注・着工すると、対象外になる制度がほとんどです。見積りを取ったら、契約の前に申請してください
  • 予算がなくなりしだい締め切る制度が多くあります。年度の初めに受付が始まり、夏までに終わるものもあります
  • 制度は年度ごとに変わります。この記事の内容は2026年10月時点のものです
  • 家庭向けの補助は、「自宅の敷地内を撮るカメラ」に限るものが多くあります。同じ敷地の倉庫や作業小屋が入るかは、申請の前に確認してください
  • 自治会など向けの補助は、ほとんどが「道路などの公共空間を撮ること」が条件です。個人の倉庫や農地を守るカメラには使えません
補助金を使う場合は、お見積りの段階でお知らせください。補助金の要件に合う構成と、申請に使える形の見積りをお出しします。

ご相談はこちら

農家の倉庫・納屋・作業小屋・農機具の格納庫・畜舎の防犯カメラ設置は、まずはご相談ください。現地を調査したうえで、お見積りをお出しします。 なお、遠隔地の場合は現地調査費用をいただくことがあります。費用の目安は、交通費と人件費です。お問い合わせの際に所在地をお知らせいただければ、調査費用が発生するかどうかを先にお伝えします。 株式会社White&Green
東京都千代田区神田佐久間町3-37-1-203
TEL:03-5809-3116(営業時間 10:00〜18:00)
対応エリア:東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬 お問い合せフォームはこちら

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農業の防犯カメラ補助金(県別・全市町村とJAを調査):茨城県・栃木県・千葉県・埼玉県・東京都・神奈川県

よくあるご質問

群馬県に、農業の防犯カメラに使える補助金はありますか?

2026年10月時点で、農業者が使えると公式サイトにはっきり書いてある制度は、板倉町の家庭用防犯カメラ設置費補助金だけです。設置場所に農業用ハウスや車庫などの事業用施設を含め、補助は2分の1・上限2万円です。そのほかの市町村では、農業向けの防犯の補助は見つかりませんでした。

自宅の敷地内にある倉庫に、家庭向けの補助は使えますか?

市町村によります。みなかみ町は要綱で車庫や物置などの附属建物を含めているため、母屋に付いている納屋や倉庫なら対象になる可能性があります。多くの家庭向け補助は住宅に設置するものが対象なので、同じ敷地の倉庫が入るかは申請の前に確認してください。

農家の倉庫に防犯カメラを付けると、いくらかかりますか?

電気が来ている倉庫の出入口に、カメラ・センサーライト・パトランプを付ける構成なら、設置費用の目安は35万〜50万円程度です。カメラだけなら費用はだいぶ下がり、ソーラー式のSIMカメラなら電源工事が要らないため安くできる可能性があります。どれも台数と電源からの距離で変わるため、最終的な金額は現地調査のうえでお出しします。

JAに、防犯カメラに使える助成はありますか?

群馬県の全16JAの公式サイトを確認した範囲では、防犯設備をはっきり対象にしたJAの補助は見つかりませんでした。JA邑楽館林の「やる気ある農家支援事業」はJA独自の営農助成で、倉庫の防犯設備が対象になるか問い合わせる価値があります。7つのJAは公式サイトを確認できませんでした。

防犯の補助金がない場合、ほかに使える制度はありますか?

防犯以外の目的の制度が入口になることがあります。スマート農業や設備導入の補助(神奈川県横浜市は「農作物盗難防止用ロボットカメラ等」を対象に明記)、人を雇っている農家・農業法人なら厚生労働省の業務改善助成金、地域の協議会を通じた鳥獣被害対策のカメラです。いずれも防犯だけを目的にした申請はできないため、それぞれの目的に合うかを担当窓口に確認してください。

補助金を申請するときの注意点は?

多くの制度は、交付決定の前に発注・着工すると対象外になります。予算がなくなりしだい締め切るものや、令和8年度分がすでに終了したものもあります。制度は年度ごとに変わるため、使う前に各市町村の担当窓口に確認してください。

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