千葉県の農業の防犯カメラ補助金。全54市町村を調べた(2026年10月時点)

千葉県で、農家の倉庫や農地の防犯カメラに使える補助金はあるのか。県内の全54市町村の公式サイトを1つずつ調べました。

農家の倉庫の出入口にカメラ・センサーライト・パトランプを付けると、費用の目安は35万〜50万円程度です。結論から書きます。

先に結論です

  • 農業者の盗難対策を対象にした補助は、見つかりませんでした(52市町村で「なし」、2市町で確認できず)
  • 一般の防犯カメラ補助は25市町村にあります。自治会向けは「公道を2分の1以上撮影」が条件で、倉庫には使えません
  • 家庭向けの補助が2025〜26年に増え、上限は1万〜5万円です。白子町・芝山町などは、事務所や店舗を兼ねた住宅も対象にしています
  • 県・JA・国に、農業者の盗難対策を対象にした補助は見つかりませんでした
この記事の調べ方
2026年10月27日時点で、千葉県の全54市町村について、公式サイトの防犯・農業・補助金のページを確認しました。表の「なし」は、公式サイトで見つからなかったという意味で、役所に問い合わせて確かめたものではありません。制度は年度ごとに変わり、予算がなくなりしだい締め切られるものも多いので、使う前に必ず各市町村の担当窓口に確認してください。

農業で使える制度(0市町村)

千葉県内では、農業者が防犯カメラに使えると公式サイトにはっきり書いてある制度は見つかりませんでした。銚子市(メロン・スイカの盗難警戒)、君津市(トラクター盗難)、長南町(草刈り機の盗難)などは注意喚起をしていますが、補助ではありません。市原市と御宿町は、公式サイトの状態により農業分野を確認できませんでした。

自宅の敷地内の倉庫なら、使えるかもしれない制度

家庭向けの補助は、住宅に設置するものが対象です。次の市町は、対象の住宅の範囲を少し広く書いています。自宅の敷地内の作業小屋や倉庫なら、対象になる可能性がありますが、公式の文面からは断定できないので、申請の前に確認してください。
  • 白子町(3分の1・上限5万円):事務所・店舗等で住居を兼ねる住宅も対象
  • 芝山町(2分の1・上限2万円):事務所・店舗等を含む住宅が対象
  • 佐倉市(2分の1・上限2万円、11月30日締切)・酒々井町(2分の1、12月28日締切):事務所・店舗兼用の一戸建て住宅も対象。「住宅の敷地内に設置」が条件
  • 鎌ケ谷市(4分の3・上限3万円、11月30日まで)、船橋市・野田市・山武市・神崎町(上限2万円)、白井市・印西市(上限1万〜1.5万円)
我孫子市と松戸市の補助は事業所も申請できますが、公道を映すことが条件で、松戸市は設置者が映像を見られません。農家の倉庫の盗難対策にはなりません。離れた場所にある倉庫や農地は、どの制度でも対象外と読めます。

千葉県の全54市町村の一覧

表の見方です。
  • 農業向けの補助:農業者が防犯カメラ・防犯設備に使えると、公式サイトにはっきり書いてある制度があるか
  • 一般の防犯カメラ補助:農業に限らない防犯カメラの補助。誰が申請できるかと、補助率・上限
  • 農家の倉庫に:農家の倉庫の防犯に使える見込み。「自宅の敷地内なら要確認」は、家庭向けの補助で、同じ敷地の倉庫が対象になるかが公式の文面からは分からないもの
市町村農業向けの補助一般の防犯カメラ補助農家の倉庫に
千葉市なし自治会など・個人宅:対象経費の3/4 上限新規1台30万円、更新1台20万円―
銚子市なし自治会など・商店街:1/2 上限防犯カメラ20万円、防犯灯(カメラと同一支柱)5万円―
市川市なしその他:7.5/10 上限15万円(共架のカメラ付きLED防犯灯)―
船橋市なし自治会など・商店街:1/2 上限1台20万円
個人宅:1/2 上限1世帯2万円
自宅の敷地内なら要確認
館山市なしなし―
木更津市なし自治会など・個人宅:1/2以内 上限1台10万円、1自治会等につき2台まで―
松戸市なし自治会など・事業者:定率記載なし(限度額方式) 上限一般1台30万円、企業1台20万円可能性あり
野田市なし個人宅:1/2 上限2万円自宅の敷地内なら要確認
茂原市なしなし―
成田市なしなし―
佐倉市なし自治会など:1/2以内 上限防犯カメラ1台20万円、防犯灯(カメラと同一支柱)1基5万円(要…
事業者・個人宅:1/2以内 上限2万円(住宅1棟1回)
自宅の敷地内なら要確認
東金市なしなし―
旭市なしなし―
習志野市なし自治会など・商店街:1/2 上限新規1台40万円、入替等20万円―
柏市なし自治会など・個人宅:3/4以内 上限1台 新規30万円、更新20万円―
勝浦市なしなし―
市原市不明自治会など:設置1/2、買換え1/4(設置後6年経過)、維持管理1/2 上限1台 設置25万…―
流山市なし自治会など:1/2 上限1台30万円―
八千代市なし自治会など・商店街・事業者:1/2 上限1台20万円―
我孫子市なし自治会など・商店街・事業者:1/2以内 上限1台20万円可能性あり
鴨川市なしなし―
鎌ケ谷市なし自治会など・商店街・個人宅:補助対象経費の全額 上限1台 新規40万円、更新30万円
個人宅:購入設置費用の3/4まで 上限1世帯3万円
自宅の敷地内なら要確認
君津市なしなし―
富津市なしなし―
浦安市なし自治会など:1/2以内 上限1台20万円―
四街道市なしなし―
袖ケ浦市なしなし―
八街市なしなし―
印西市なし自治会など・商店街:1/2 上限1台20万円
個人宅:1/2 上限1万円
自宅の敷地内なら要確認
白井市なし自治会など・商店街:1/2 上限1台20万円
個人宅:1/2 上限1万5千円(1住宅1回)
自宅の敷地内なら要確認
富里市なし自治会など:1/2 上限1台20万円、同一年度1団体2台まで―
南房総市なしなし―
匝瑳市なし自治会など・個人宅:1/2以内 上限新規1台20万円、更新1台10万円―
香取市なしなし―
山武市なし自治会など:1/2以内 上限1台20万円
個人宅:1/2 上限2万円(1世帯1回)
自宅の敷地内なら要確認
いすみ市なしなし―
大網白里市なしなし―
酒々井町なし自治会など:1/2以内 上限1台20万円(設置場所1か所につき1回)
事業者・個人宅:1/2以内 上限防犯カメラ・人感センサーライト2万円+録画ドアホン1万円=計3万…
自宅の敷地内なら要確認
栄町なしなし―
神崎町なし個人宅:1/2 上限2万円(1世帯1回)自宅の敷地内なら要確認
多古町なしなし―
東庄町なしなし―
九十九里町なしなし―
芝山町なし事業者・個人宅:1/2 上限2万円(1世帯1回)自宅の敷地内なら要確認
横芝光町なしなし―
一宮町なしなし―
睦沢町なしなし―
長生村なしなし―
白子町なし事業者・個人宅:1/3 上限1住宅5万円(1住宅1回)自宅の敷地内なら要確認
長柄町なしなし―
長南町なしなし―
大多喜町なしなし―
御宿町不明不明―
鋸南町なしなし―
表の「自治会など」「個人宅」などの文字から、各制度の公式ページに移動できます。自治会など向けの補助は、ほとんどが「道路などの公共空間を撮ること」が条件です。個人の倉庫や農地を守るカメラには使えません。

JAの制度

千葉県の全17JAの公式サイトを確認しました。防犯カメラや防犯設備に使えるJAの補助は、見つかりませんでした。 JA成田市は、「大切に丹精込めて育てたお米が狙われてます」という防犯ニュースのチラシ(2025年11月)や、成田警察署からの農機具・工具の盗難の注意を掲載し、施錠や防犯カメラ・センサーライトの設置を勧めています。補助ではありません。 盗難を補償する共済として、NOSAI千葉の農機具共済と、建物共済・保管中農産物共済があります。倉庫や、保管している農産物の盗難も補償の対象です。 4つのJA(千葉みらい、八千代市、長生、とうかつ中央)は、公式サイトを確認できませんでした。
JA防犯設備の補助そのほかの取り組み
JA安房なし―
JA木更津市なし―
JAきみつなし―
JAいすみなし―
JA長生不明公式サイトを確認できず
JA山武郡市なし―
JA市原市なし―
JA千葉みらい不明公式サイトを確認できず
JA八千代市不明公式サイトを確認できず
JA成田市なし注意喚起など
注意喚起など
JA富里市なし―
JA西印旛なし―
JAいちかわなし―
JAとうかつ中央不明公式サイトを確認できず
JAちば東葛なし―
JAかとりなし―
JAちばみどりなし―
表のJA名から各JAの公式サイトに、取り組みの文字から該当ページに移動できます。「なし」は公式サイトで見つからなかったという意味です。JAによっては、広報誌や支店でだけ案内している制度もあります。組合員の方は、営農担当の窓口に直接聞いてみてください。

防犯の補助金がなくても、別の入口がある

「防犯カメラの補助金」として探すと、農家が使える制度はほとんど見つかりません。ただ、別の目的の制度から入ると、道があることがあります。どれも「防犯のため」ではなく、「別の目的で入れたカメラが、防犯にもなる」という考え方です。

1. スマート農業・設備導入の補助

市町村によっては、スマート農業や農業設備の導入に補助を出しています。神奈川県横浜市の「スマート農業技術設備等の導入支援事業」は、対象の例として「農作物盗難防止用ロボットカメラ等の購入費」をはっきり挙げています。補助率は50%以内、上限は50万円です(2026年度分は5月15日で受付終了)。 防犯とは書いていなくても、作業の効率化のための「センサーカメラ」などを対象にしている市町村もあります。お住まいの市町村の農政担当に、スマート農業や設備導入の補助でカメラが対象にならないか聞いてみる価値があります。

2. 業務改善助成金(厚生労働省)

従業員の、事業場で一番低い時給を一定額以上引き上げ、同時に「生産性向上につながる設備」を入れると、その費用の一部が助成される国の制度です。
  • 従業員がいないと使えません。雇用保険に入っていて、雇ってから6か月以上の従業員が必要です。人を雇っている農家や農業法人向けです
  • 防犯カメラとしてではなく、生産性向上の設備として説明できる必要があります。たとえば、カメラで畜舎や作物の様子を確認して、見回りの手間を減らす、といった使い方です
  • 交付決定の前に買ったものは対象外です
  • 令和8年度の申請期間は、9月1日から「都道府県の最低賃金が変わる日の前日」か「11月30日」の早いほうまでです。今年度分を逃した場合は、来年度に向けて準備することになります

3. 鳥獣被害対策のカメラ

国の鳥獣被害防止総合対策交付金では、センサーカメラなどのICT機器を使った獣害対策が支援されています。農家が個人で申請するものではなく、市町村や、猟友会・JAなどで作る地域の協議会を通じた取り組みです。 獣害対策として地域で入れたカメラは、夜中に人が入ってきたときの記録にもなります。地域の協議会でセンサーカメラを入れる計画があるか、倉庫や農地の出入口も写る位置に置けないかを、役場の農政担当に相談してみてください。ただし、目的はあくまで獣害対策です。防犯だけを目的にした申請はできません。

補助金がなくても、費用を抑える方法

株式会社White&Greenが、農家の倉庫や格納庫で組む構成と、費用の目安です。
構成費用の目安できること
光と音まで組む
(カメラ・センサーライト・パトランプ)
35万〜50万円程度
(電気が来ている倉庫の出入口を守る場合)
人が近づいたら光り、音声で威嚇し、カメラで記録する。下見の段階で追い返せる
カメラだけだいぶ下がる記録が中心。あとから光と音を足すこともできる
ソーラー式のSIMカメラ電源工事が要らないため、安くできる可能性がある電気の来ていない畑や離れた小屋にも付けられる。パトランプとは連動できず、通信料が毎月かかる
どの構成でも、費用は台数と、電源からの距離で変わります。最終的な金額は、現地を見たうえでお出しします。 倉庫を守るポイントは出入口です。米も、農機も、資材も、運び出すには必ず出入口を通ります。出入口と、車をつける場所を押さえるだけでも、守りは大きく変わります。

補助金を申請するときの注意

  • 交付決定の前に発注・着工すると、対象外になる制度がほとんどです。見積りを取ったら、契約の前に申請してください
  • 予算がなくなりしだい締め切る制度が多くあります。年度の初めに受付が始まり、夏までに終わるものもあります
  • 制度は年度ごとに変わります。この記事の内容は2026年10月時点のものです
  • 家庭向けの補助は、「自宅の敷地内を撮るカメラ」に限るものが多くあります。同じ敷地の倉庫や作業小屋が入るかは、申請の前に確認してください
  • 自治会など向けの補助は、ほとんどが「道路などの公共空間を撮ること」が条件です。個人の倉庫や農地を守るカメラには使えません
補助金を使う場合は、お見積りの段階でお知らせください。補助金の要件に合う構成と、申請に使える形の見積りをお出しします。

ご相談はこちら

農家の倉庫・納屋・作業小屋・農機具の格納庫・畜舎の防犯カメラ設置は、まずはご相談ください。現地を調査したうえで、お見積りをお出しします。 なお、遠隔地の場合は現地調査費用をいただくことがあります。費用の目安は、交通費と人件費です。お問い合わせの際に所在地をお知らせいただければ、調査費用が発生するかどうかを先にお伝えします。 株式会社White&Green
東京都千代田区神田佐久間町3-37-1-203
TEL:03-5809-3116(営業時間 10:00〜18:00)
対応エリア:東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬 お問い合せフォームはこちら

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よくあるご質問

千葉県に、農業の防犯カメラに使える補助金はありますか?

2026年10月時点で、農業者の盗難対策を対象にした補助は、県内の公式サイトで見つかりませんでした。県の防犯カメラ補助は市町村向けで、公道を撮影するカメラが条件のため、農家個人の倉庫には使えません。

家庭向けの補助は、農家の倉庫に使えますか?

家庭向けの補助は住宅に設置するものが対象です。白子町・芝山町・佐倉市・酒々井町などは、事務所や店舗を兼ねた住宅も対象にしており、自宅の敷地内の作業小屋や倉庫なら対象になる可能性があります。離れた場所の倉庫や農地は対象外と読めるため、申請の前に確認してください。

農家の倉庫に防犯カメラを付けると、いくらかかりますか?

電気が来ている倉庫の出入口に、カメラ・センサーライト・パトランプを付ける構成なら、設置費用の目安は35万〜50万円程度です。カメラだけなら費用はだいぶ下がり、ソーラー式のSIMカメラなら電源工事が要らないため安くできる可能性があります。どれも台数と電源からの距離で変わるため、最終的な金額は現地調査のうえでお出しします。

JAに、防犯カメラに使える助成はありますか?

千葉県の全17JAの公式サイトを確認した範囲では、防犯カメラや防犯設備に使えるJAの補助は見つかりませんでした。NOSAI千葉の農機具共済と、建物共済・保管中農産物共済は、農機具や倉庫、保管中の農産物の盗難を補償します。

防犯の補助金がない場合、ほかに使える制度はありますか?

防犯以外の目的の制度が入口になることがあります。スマート農業や設備導入の補助(神奈川県横浜市は「農作物盗難防止用ロボットカメラ等」を対象に明記)、人を雇っている農家・農業法人なら厚生労働省の業務改善助成金、地域の協議会を通じた鳥獣被害対策のカメラです。いずれも防犯だけを目的にした申請はできないため、それぞれの目的に合うかを担当窓口に確認してください。

補助金を申請するときの注意点は?

多くの制度は、交付決定の前に発注・着工すると対象外になります。佐倉市・鎌ケ谷市は11月30日、酒々井町は12月28日が締め切りなど、時期にも注意が必要です。使う前に各市町村の担当窓口に確認してください。

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