防犯カメラの録画機が壊れた。カメラは替えずに済むことが多い

先日、こういう現場。 他社メーカーの録画機が壊れた。当社が伺って、ダーファの録画機に交換。カメラはそのまま、配線もそのまま。それで復旧。 録画機が映らなくなると、多くの方がこう思われる。 「一式、交換でしょうか」 そうとは限りません。 なお、この記事は同軸ケーブルでつないでいるカメラの話。当社が実際に手がけている範囲で書きます。

防犯カメラが映らないときの切り分け図。HDDだけの故障ならHDD交換で一番安い、録画機の故障なら録画機だけ交換、カメラも故障していればカメラも交換で一番高い。いずれも配線はそのまま使える

壊れている場所によって、直し方と費用が変わります。当社は上から順に確認します。

先に結論です

  • まず確認するのはHDDだけの故障かどうかです。HDDは消耗品なので、HDDの交換だけで直ることがあります
  • ただし7〜8年以上前の録画機では、HDD交換をお勧めしません。HDDだけでなく本体も壊れていたり、操作画面のソフトがおかしくなっていることがあるためです
  • 同軸ケーブルでつないでいるカメラなら、録画機だけの交換で済むことが多いです。カメラも配線もそのまま使えます
  • ダーファの録画機(XVR)は、CVI・AHD・TVI・アナログの信号を自動で判別します。他社メーカーのカメラでも映ることがほとんどです
  • ただしすべてのカメラで動作する保証はありません。メーカーの資料にもそう書かれています
  • だから当社では、「映らなかったらカメラも交換です」と先にお伝えしてから、録画機の交換から試します
  • いまのところ、この方法で映らなかったことはありません
  • ワンケーブル(PoC)のカメラは例外です。電源を送る仕組みがメーカーごとに違うため、組み合わせによっては動きません
  • 当社はダーファ・HIKVISION・TP-Link VIGIの3メーカーを扱っているので、現場に合う録画機を選べます

その前に。HDDだけの故障かもしれません

録画機を替える話の前に、確認することがあります。 映らない、録画されていない。そのとき壊れているのが録画機本体とは限りません。 HDDだけが寿命。これがよくあります。HDDは消耗品。24時間書き込み続けているので、何年かで寿命が来ます。 この場合は、HDDを交換すれば直ります。録画機もカメラも配線も、そのまま。一番費用のかからない直し方。 ただし、本当に古い録画機の場合は、HDD交換をお勧めしていません。 目安は7〜8年以上前のもの。このくらい経っていると、HDDだけでなく本体も壊れているケースがあります。操作画面のソフト自体がおかしくなっていることもある。HDDを替えても、そちらが直るわけではありません。 HDD代と工賃を払った直後にまた止まる。これが一番もったいない形。 その場合は、いま付いているカメラの信号形式を確認したうえで、新しい録画機を選定してご提案します。信号形式が分かれば、合う録画機が決まる。その話を次に書きます。

直し方には、順番があります

整理すると、こうなります。
壊れている場所対応カメラ・配線費用
HDDだけHDDを交換そのまま一番安い
録画機本体録画機だけ交換そのまま中くらい
カメラもカメラも交換配線はそのまま一番高い
下に行くほど高くなります。だから当社は、上から順に確認します。いきなり一式交換の見積りは出しません。

なぜ、録画機だけで済むのか

理由は、同軸カメラの仕組み。 同軸ケーブルでつなぐカメラには、いくつか規格がある。AHD、TVI、CVI、そして昔からのアナログ。メーカーによって、どれを使っているかが違います。 ここで効いてくるのが、ペンタブリッドという方式の録画機。ダーファのXVRがこれ。 どの規格の信号が来ているかを、録画機が自動で判別します。つないだポートごとに勝手に見分けるので、設定で悩むこともなし。 だから、他社メーカーのカメラがつながっている現場でも、録画機をダーファのXVRに替えれば、そのまま映ることが多い。

配線がそのまま使えるのが、一番大きい

金額で見ると、ここが効くところ。 防犯カメラの工事で、一番お金がかかるのは配線。天井裏を這わせる、壁に穴を開ける、外壁に配管を回す。カメラ本体より、そこに時間と手間がかかります。 録画機だけの交換なら、配線には一切触りません。壊れた録画機を外して、新しい録画機をつないで、設定。それで終わり。 「一式交換」と「録画機だけ交換」。金額が大きく変わります。

ただし、保証はできません

ここは正直に。 メーカーの資料にも、「すべてのAHDカメラで動作するとは限らない」と明記。古いカメラ、特殊な仕様のカメラ、傷んでいるカメラ。やってみないと分からない部分が残ります。
だから、先にこうお伝えしています。

「映らなかったら、カメラも交換になります。ただ、まずは録画機を交換してみましょう」

できない可能性を隠さずにお伝えしたうえで、安いほうから試す。これが一番、お客様の損が少ない進め方だと考えています。
先に言っておかないと、映らなかったときに「話が違う」。逆に、先に言ってあれば、映ったときは得をした話になります。 そして、いまのところ、この方法で映らなかったことはありません。

ワンケーブル(PoC)は、例外です

ここまでの話には、はっきりした例外があります。 ワンケーブル。同軸1本で、映像と電源の両方を送る方式。PoCとも呼ばれます。電源を別に引かなくていいので、現場では助かる仕組み。 ただし、ここはメーカーの制限がかかります。 映像の規格は共通化が進みましたが、電源を送る仕組みはメーカーごとに違うから。結果として、映像は通っても電源が来ないということが起きます。
当社で実際に試した結果です。

・ダーファのPoC録画機 + HIKVISIONのPoCカメラ → 映りました
・HIKVISIONのPoC録画機 + ダーファのPoCカメラ → 映りませんでした

片方向だけ通る、という結果。組み合わせの向きで変わります。

ただしこれは、試した時点での話。仕様が変わる可能性があります。
ワンケーブルユニットを使っている現場も同じ。メーカーは他社製品での動作を保証していません。 だからワンケーブルの現場では、「録画機だけ替えれば大丈夫」とは言えません。現地で現物を確認してから判断します。

3メーカーを扱っているので、選べます

当社が扱っているのは、ダーファ、HIKVISION、TP-Link VIGIの3メーカー。 1社しか扱っていない業者だと、「うちはこのメーカーしかないので、一式交換で」という話になりがち。それは意地悪ではなく、手元にそれしかないから。 3社あれば、いま付いているカメラに合う録画機を選べます。同軸ならダーファのXVR、既存がHIKVISIONならそのまま。現場を見てから判断。
当サイトの設定マニュアルを見ていただくと分かります。
ダーファ28本、TP-Link VIGI 18本、HIKVISION 4本。3メーカーで50本のマニュアルを公開しています。使っていないメーカーのマニュアルを、50本も書くことはありません。

前の業者と連絡が取れない場合も

これもよくあるご相談。 工事した会社が廃業した。担当者が辞めた。連絡しても来てくれない。保守契約がないので動いてもらえない。 このまま放置すると、いざというときに映像がない状態が続く。カメラは付いているのに、録画されていない。一番もったいない形。 他社が設置した現場でも、調査からお受けしています。まずいま何が付いているのかを確認するところから。

よくあるご質問

録画機が壊れたら、カメラも全部交換ですか?

そうとは限りません。同軸ケーブルでつないでいるカメラであれば、録画機だけを交換してカメラと配線をそのまま使えることが多いです。ダーファの録画機はCVI・AHD・TVI・アナログの信号を自動で判別するため、他社メーカーのカメラでも映ることがほとんどです。ただしすべてのカメラで動作する保証はないため、現地で確認したうえで判断します。

HDDの交換だけで直ることはありますか?

あります。HDDは消耗品で、24時間書き込み続けているため何年かで寿命が来ます。録画機本体が生きていてHDDだけが故障している場合は、HDDを交換すれば直ります。録画機もカメラも配線もそのままで、一番費用のかからない直し方です。

古い録画機でもHDD交換で直せますか?

直ることもありますが、7〜8年以上前の録画機の場合はお勧めしていません。このくらい経っていると、HDDだけでなく本体も壊れているケースがあり、操作画面のソフト自体がおかしくなっていることもあるためです。HDDを替えてもそちらは直りません。HDD代と工賃を払った直後にまた止まると、かえって損になります。その場合は、いま付いているカメラの信号形式を確認したうえで、新しい録画機を選定してご提案します。

他社が設置したカメラでも見てもらえますか?

お受けしています。工事した会社が廃業した、担当者と連絡が取れない、保守契約がないので来てもらえない、といったご相談は実際によくあります。まず、いま何が付いているのかを確認するところから始めます。

映らなかった場合はどうなりますか?

カメラの交換が必要になります。その可能性があることは、作業の前に必ずお伝えしています。そのうえで、まずは費用の少ない録画機の交換から試す、という進め方をしています。なお、いまのところこの方法で映らなかったことはありません。

なぜ配線を替えなくて済むと安いのですか?

防犯カメラの工事で一番費用がかかるのが配線だからです。天井裏を通す、壁に穴を開ける、外壁に配管を回す。カメラ本体より、そこに時間と手間がかかります。録画機だけの交換であれば配線には触らないため、その分がまるごと不要になります。

ワンケーブル(PoC)のカメラでも、録画機だけ交換できますか?

ワンケーブルは例外です。同軸1本で映像と電源の両方を送る方式で、電源を送る仕組みがメーカーごとに違うため、組み合わせによっては動きません。当社で実際に試したところ、ダーファのPoC録画機にHIKVISIONのPoCカメラはつながりましたが、その逆はつながりませんでした。片方向だけ通るという結果です。ただし仕様が変わる可能性があるため、現地で現物を確認したうえで判断します。

ワンケーブルユニットを使っている場合はどうですか?

こちらもメーカーは他社製品での動作を保証していません。ワンケーブルを使っている現場では「録画機だけ替えれば大丈夫」とは言えませんので、現地で確認させてください。

どのメーカーを扱っていますか?

ダーファ、HIKVISION、TP-Link VIGIの3メーカーです。当サイトでは3メーカー合わせて50本の設定マニュアルを公開しています。1社だけでなく複数を扱っているため、いま付いているカメラに合う録画機を選ぶことができます。

ご相談はこちら

録画機が映らなくなった、他社が付けたカメラを見てほしい。まずはご相談ください。 現地を調査したうえで、録画機だけで済むのか、カメラも必要なのかをお伝えします。できない可能性がある場合は、作業の前に必ずお伝えします。 株式会社White&Green 東京都千代田区神田佐久間町3-37-1-203 TEL:03-5809-3116(営業時間 10:00〜18:00) 対応エリア:東京・神奈川・埼玉・千葉

この記事の出典

  • ダーファのXVR(ペンタブリッド対応)がCVI・AHD・TVI・アナログの信号を自動判別すること、他社のAHDカメラも接続できること、ただしすべてのAHDカメラで動作するとは限らないこと:Dahua製品とAHDの互換性Q&A(レコーダー編)
  • 他社メーカーの録画機が故障した現場で、ダーファの録画機に交換してカメラと配線をそのまま使用したこと、「映らなかったらカメラも交換です」と事前にお伝えしたうえで録画機の交換から試していること、この方法で映らなかった事例が現時点でないこと:株式会社White&Greenが実際に施工した内容です。
  • HDDのみの故障であればHDD交換で直ること、7〜8年以上前の録画機ではHDDだけでなく本体も壊れていたり操作画面のソフトがおかしくなっているケースがあるため録画機ごとの交換を勧めていること、その際はカメラの信号形式を確認したうえで録画機を選定していること:株式会社White&Greenが現場で行っている判断です。
  • ダーファのPoC録画機にHIKVISIONのPoCカメラが接続できたこと、その逆の組み合わせでは接続できなかったこと、ワンケーブルユニットを含めメーカーが他社製品での動作を保証していないこと:株式会社White&Greenが実際に試して確認した内容です(試験時点の結果であり、仕様が変わる可能性があります)。
  • ダーファ28本、TP-Link VIGI 18本、HIKVISION 4本の設定マニュアルを公開していること:当サイトの掲載記事数です。