太陽光発電所の防犯カメラに、夜も白色ライトで照らしてカラーで記録できるカメラを使うと、気になるのが電気代です。夜のあいだずっと点けておいて、電気代はどれくらいかかるのか。
結論から言うと、カメラ1台なら、白色ライトを夜通し点けても月60円ほどです。
私たちは、今回はじめて、白色ライトの付いたDahuaの新しいカメラ(DH-HAC-HFW1249X-IL-A-PRO)を太陽光発電所で使います。この記事では、その電気代を仕様の数字から計算し、白色ライトを「点けっぱなし」にする使い方と、「人が来たときだけ点く」使い方の違いを、防犯カメラの工事をしている立場から整理します。
先に結論です
- このカメラの消費電力は、仕様で最大5.6W。白色ライトを夜12時間点けても、1か月の電気代は約60円です(1kWhあたり31円で計算)
- 24時間ずっと最大の電力で動かすという一番高い見積もりでも、月125円ほどです
- 電気代を気にせず、夜もカラーで記録できます。服の色や車の色が分かるので、警察に映像を渡すときの手がかりが増えます
- 使い方は2つ。点けっぱなしは「ここは見ている」とはっきり示せます。人が来たときだけ点く使い方は、急に明るくなることで「気づかれた」と思わせられます
- 一度盗難に遭った発電所なら、点けっぱなしで目立たせるのも有力な選択肢です
- 白色ライトが点いたときにパトランプを回す接続もできます(Dahuaと竹中エンジニアリングに確認済み)
- ただし、光だけで盗難がなくなるわけではありません。当社は、抑止は光と音、カメラは記録、と考えています
白色ライトを夜通し点けても、電気代は月60円ほど
DH-HAC-HFW1249X-IL-A-PROは、カメラ本体に白色ライト(ウォームライト)と赤外線ライトの両方を持っています。仕様の消費電力は、
DC12Vで最大5.6Wです。
この最大の数字を使って、電気代を計算します。電気の単価は、家電の電気代の目安に使われている
1kWhあたり31円にしました。
| 使い方 | 1か月の電力量 | 1か月の電気代 |
| 夜12時間、最大の電力で動かす | 5.6W × 12時間 × 30日 = 約2.0kWh | 約60円 |
| 24時間ずっと最大の電力で動かす(一番高い見積もり) | 5.6W × 24時間 × 30日 = 約4.0kWh | 約125円 |
実際には、昼間は白色ライトが点かないので、最大の電力がずっと続くことはありません。上の数字は、多めに見積もった値です。
つまり、
カメラ1台の電気代は、白色ライトを使っても月に数十円から100円ちょっとです。太陽光発電所の売電収入から見れば、ほとんど気にならない金額です。
なお、防犯カメラのシステムでは、カメラのほかに録画機やネット回線の機器も電気を使います。システム全体の電気代は、カメラ単体より上になります。
夜もカラーで記録できる意味
ふつうの防犯カメラは、夜は赤外線で撮るので、映像は白黒になります。人が写っていても、服の色も、車の色も分かりません。
白色ライトで照らせば、夜も
カラーで記録できます。
- 「黒っぽい服の男」ではなく「紺の作業着の男」と言える
- 「白っぽい車」ではなく「白のハイエース」と言える
- ケーブルを積んだ車の荷台の色や、持っている道具の色が分かる
太陽光発電所のケーブル盗難は、夜に、車で来て、短い時間で終わります。逃げた車の色が分かるかどうかは、警察が追うときに大きな差になります。
使い方は2つ。点けっぱなしか、人が来たときだけ点くか
このカメラの白色ライトは、点灯のしかたを切り替えられます。太陽光発電所での使い方は、大きく2つです。
| 点けっぱなし | 人が来たときだけ点く |
| しくみ | 夜のあいだ、白色ライトをずっと点けておく | ふだんは赤外線。人を検知したら白色ライトに切り替わり、いなくなると赤外線に戻る |
| 抑止の効き方 | 暗い中で明るい場所があり、「ここは見ている」と遠くからでも分かる | 急に明るくなることで、「気づかれた」と思わせる |
| 記録 | 夜のあいだ、ずっとカラー | 人が来てから白色ライトに切り替わる。その前は白黒 |
| 必要な機器 | カメラだけで設定できる | 人を見分ける機能(SMD Plusなど)を持つDahuaのAI録画機と組み合わせる |
| 気をつけること | 虫が集まりやすい。近くに道路や家があるとまぶしさの苦情になることがある | 人以外の動きには反応しにくいので、動物などで点きっぱなしになりにくい |
一度盗まれた発電所なら、点けっぱなしも有力
一戸建ての防犯カメラでは、すでに空き巣に入られた方から、
「いちばん目立つカメラにしてくれ」と言われることがよくあります。もう二度と来させたくない、ここは見ている、と相手に分からせたいからです。
太陽光発電所も同じです。一度盗難に遭った発電所は、また狙われます。復旧から1か月後に、再び被害に遭った例もあります。そういう発電所なら、
白色ライトを夜通し点けて、「この発電所は見ている」とはっきり示す使い方は、十分に意味があると考えています。電気代が月60円ほどなら、なおさらです。
人が来たときだけ点く使い方が向く場所
一方で、次のような場所では、人が来たときだけ点く使い方や、赤外線での運用が向いています。
- 近くに住宅や道路がある発電所。白色ライトが民家や走る車に当たると、まぶしいと苦情になります
- 虫が多い場所。ずっと明るいと虫が集まり、レンズの前にクモの巣が張りやすくなります。映像が見にくくなったり、動きの検知が誤作動したりします
- 独立型のソーラー電源で動かす場所。5.6Wを夜12時間使うと、1日あたり約67Whです。バッテリーの容量に余裕がない場合は、赤外線で運用するか、人が来たときだけ点く使い方にします
光だけで、盗難はなくならない
ここは正直に書いておきます。白色ライトが点いていても、
それだけで100%盗難を防げるわけではありません。
実際に、黒ずくめの服装で、地面を這うようにして発電所に入ってきた窃盗団の映像もあります。光やカメラがあると分かっていても、入ってくる相手はいます。
当社は、太陽光発電所の防犯を、
抑止は光と音、カメラは記録と考えています。周りに住宅のない発電所なら、センサーライトやパトランプ、サイレンを組み合わせて、
その場で侵入者に警告することができます。白色ライトのカメラは、その中で「夜もカラーで記録できる」役割を持つ機器です。
白色ライトが点いたら、パトランプを回す
このカメラは、
人を検知して白色ライトが点いたときに、パトランプを回すように接続することもできます。カメラのメーカーのDahuaと、防犯センサーやパトランプのメーカーの竹中エンジニアリングの両方に、この接続ができることを確認しました。
実際の現場では、
録画機のアラーム出力からパトランプにつなぎます。録画機が人を検知すると、カメラの白色ライトが点き、同時にアラーム出力の信号でパトランプが回ります。パトランプの電源は、
普通にコンセントから取ります。

白色ライトが点いたら、パトランプを回す。カメラ→AI録画機→アラーム出力→パトランプの順につなぎます。
光で照らして、回転灯で警告して、カラーで記録する。白色ライトのカメラ1台を起点に、「光と音」で侵入者に警告する構成をつくれます。
組み合わせ方は、
太陽光発電所に、実際に何を付けているか。光と音とパトランプの組み立て方に書いています。
はじめて使うカメラなので、結果はこの記事に書き足します
このカメラを太陽光発電所で使うのは、当社として今回がはじめてです。点けっぱなしにしたときの虫の集まり方、白色ライトでどこまで見えるか、人を検知したときの切り替わり方など、実際に使って分かったことは、この記事に書き足していきます。
ご相談はこちら
太陽光発電所の防犯カメラ、白色ライトのカメラの導入、すでに付いているカメラからの入れ替えのご相談を承ります。発電所の場所、周りに住宅があるか、電源をどこから取るかを確認したうえで、点けっぱなしにするか、人が来たときだけ点けるかも含めてご提案します。
なお、
遠隔地の場合は現地調査費用をいただくことがあります。お問い合わせの際に所在地をお知らせいただければ、調査費用が発生するかどうかを先にお伝えします。
夜間もフルカラーの防犯カメラ工事セットの料金は、詳しくはこちら(11月末日まで特別セール)。
株式会社White&Green
東京都千代田区神田佐久間町3-37-1-203
TEL:03-5809-3116(営業時間 10:00〜18:00)
対応エリア:東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬
お問い合せはこちら
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よくあるご質問
白色ライト付きの防犯カメラを夜通し点けると、電気代はいくらですか?
Dahua DH-HAC-HFW1249X-IL-A-PROの場合、消費電力は仕様で最大5.6Wです。夜12時間、最大の電力で動かしても1か月約2.0kWhで、1kWhあたり31円で計算すると約60円です。24時間ずっと最大の電力で動かすという一番高い見積もりでも、月125円ほどです。
白色ライトは点けっぱなしと、人が来たときだけ点くのと、どちらがいいですか?
場所によります。一度盗難に遭った発電所や、周りに住宅や道路がない発電所なら、点けっぱなしで「ここは見ている」とはっきり示す使い方が向いています。近くに住宅や道路がある場所、虫が多い場所、独立型のソーラー電源で動かす場所では、人が来たときだけ点く使い方や赤外線での運用が向いています。
人が来たときだけ白色ライトを点けるには、何が必要ですか?
人を見分ける機能(SMD Plusなど)を持つDahuaのAI録画機と組み合わせます。ふだんは赤外線で撮り、人を検知すると白色ライトに切り替わり、いなくなると赤外線に戻ります。
白色ライトを点けておけば、ケーブル盗難は防げますか?
光だけで100%防げるわけではありません。光やカメラがあっても入ってくる窃盗団はいます。当社は、抑止は光と音、カメラは記録と考えており、周りに住宅のない発電所では、センサーライトやパトランプ、サイレンを組み合わせてその場で侵入者に警告する構成をおすすめしています。
白色ライトが点いたときに、パトランプを回すことはできますか?
できます。人を検知して白色ライトが点いたときにパトランプを回す接続ができることを、カメラのメーカーのDahuaと、パトランプなどのメーカーの竹中エンジニアリングの両方に確認しました。光で照らし、回転灯で警告し、カラーで記録する構成をつくれます。
夜もカラーで記録できると、何がいいのですか?
服の色や車の色が分かります。赤外線の白黒映像では「白っぽい車」としか言えない場面でも、カラーなら「白のハイエース」と言えます。警察に映像を渡すとき、追える範囲が広がります。
独立型のソーラー電源でも使えますか?
使えますが、バッテリーの容量に注意が必要です。最大5.6Wで夜12時間点けると、1日あたり約67Whです。容量に余裕がない場合は、赤外線で運用するか、人が来たときだけ白色ライトを点ける使い方にします。
この記事の出典