防犯カメラの配線はどう通すのか。壁の穴も、仕上がりはコンセントと同じです

「防犯カメラを付けたいけれど、配線はどうなるんですか」

工事の前に、必ず聞かれること。壁に穴を開けるのか。線は見えてしまうのか。家が傷まないか。

この記事は、当社が一戸建てで実際にやっている配線のやり方。そのまま書きます。

一戸建ての防犯カメラの配線は録画機の位置で決まる。カメラは玄関などの表、録画機はテレビの横のリビング。家の反対側どうしになるため配線が家を1周することがある

先に結論です

  • 基本は、壁に新しく穴を開けます。既存のコンセントを使えることもあります
  • 屋外側はプルボックスを付けて、コーキングで防水します。穴がむき出しになることはありません
  • 屋外を通る配線はPF管かVE管に入れるのが基本。ただし屋外用のケーブルなら、管に入れずに通すこともあります
  • 屋内側はコンセントプレートで仕上げます。穴がむき出しになりません。ただし線そのものは見えます。録画機につなぐので当然です
  • 一戸建てでは、基本、同軸ケーブルでご提案します
  • 配線は、カメラの位置ではなく録画機の位置で決まります。ここが、いちばん誤解されているところ
  • 録画機はテレビの横に置くのが基本。見るためです
  • 玄関にカメラ、リビングに録画機。この2つが家の反対側にあると、配線が家を1周します
  • 録画機を2階・3階に置きたい場合、ルートが無いことがあります。特に3階
  • 距離は心配いりません。同軸は100m以上引けるので、一戸建てで足りなくなることはありません
  • 工事は1台で3時間ほど、4台で1日です
  • どのルートを通すかは、現地でお客様と相談して決めます。見た目が変わるところなので、当社だけでは決めません

壁に穴を開けます。でも、穴は見えません

いちばん気にされるのが、ここ。

はい、基本は新しく穴を開けます。ごまかさずに書きます。既存のコンセントの裏を使えることもありますが、それは条件が合ったときだけ。

ただし開けっぱなしにはしません。両側とも、きちんと仕上げる。ここが本題です。

屋外側 ── プルボックスとコーキング

壁の外側には、プルボックスという小さな箱を取り付けます。

この穴は、見る向きで呼び方が変わります。外から見れば、配線の入り口。室内から見れば、配線の出口。カメラから来た線が、ここから壁の中へ入っていきます。

プルボックスは、その入り口を覆って収めるための箱です。

そのうえでコーキングで防水加工をします。雨を壁の中に入れないため。

外壁に取り付けた防犯カメラとプルボックス。配線はPF管に入れて壁の中へ通してある

実際の現場です。カメラのうしろの四角い箱がプルボックス。そこから管に入って、壁の中へ入っていきます。

ここを省く業者がいます。穴を開けて線を通し、そのまま。数年後、壁の中が湿ってから気づきます。穴を開けること自体より、そのあとの処理のほうが大事です。

屋外の配線は、管に入れるか、屋外用のケーブルで通します

もうひとつ、外に出ている部分の話。

基本はPF管かVE管に入れて通します。現場に合わせて使い分けます。

ただし、屋外用のケーブルを使う場合は、管に入れずに通すこともあります。屋外用は、日光や雨に耐えるように作られているからです。

誤解されやすいので、書いておきます。
線が見えている=手抜き、ではありません。屋外用のケーブルなら、それで持ちます。管に入れるかどうかは、通す場所と見た目、そして何のケーブルを使うかで決めています。
気になる方は、お見積りのときに「屋外はどう通しますか」と聞いてみてください。当社でも、その場でご説明します。

屋内側 ── コンセントプレート

室内に出た側は、コンセントプレートを取り付けます。壁に付いている、あの白いプレート。

穴をそのまま残さず、プレートで縁取って、そこから線を出します。壁に四角い穴が開いたまま、線が垂れている——そうはしません。

正直に書いておきます。線そのものは見えます。録画機につなぐのですから、当然です。隠せるのは、壁の穴まで。

室内側の配線の出口。コンセントプレートで仕上げ、そこから録画機へつなぐ同軸ケーブルが出ている

室内側です。プレートで縁取って、そこから録画機につなぐ線が出ています。

ただ、ここが処理されているかどうかで、数年後の見え方がまったく違ってきます。

一戸建ては、基本、同軸ケーブルです

配線に使うケーブルには、いくつか種類があります。当社が一戸建てでご提案するのは、基本的に同軸ケーブル。

理由のひとつが、あとで録画機だけを交換できること。

録画機は機械。いつかは寿命が来ます。そのとき同軸でつないであれば、録画機だけ替えれば済むことが多い。カメラも配線もそのまま使えます。くわしくは防犯カメラの録画機が壊れた。カメラは替えずに済むことが多いに書きました。

最初の工事で何を選ぶかが、10年後の修理代を決めます。

ここが本題。配線は「録画機の位置」で決まります

お客様とお話ししていて、いちばん食い違うのがここ。

カメラをどこに付けるかは、たいてい先に決まっています。玄関、駐車場、勝手口。でも配線の手間を決めているのは、カメラの位置ではありません。

録画機をどこに置くか。ここです。

録画機は、テレビの横に置きます

当社では、録画機はテレビの横に置くのが基本。見るためです。

見方は2つ。

  • テレビの空いているHDMI端子につないで、テレビで見る。入力を切り替えると、カメラの映像が出ます
  • テレビの横に小さいモニターを置いて、いつでも見られるようにする。切り替えなしで、常に映っている状態になります

どちらがいいかは、使い方しだい。来客のたびに確認したい方は、後者のほうが使いやすいです。テレビを見ている家族に気をつかわなくて済みます。

そして、配線が家を1周します

ここで問題が起きます。配線の話で、いちばん大きいところ。

カメラは玄関=家の表に付けます。防犯カメラですから、当然。

一方、リビングは家の奥や庭側にあることが多い。日当たりのいい側に取るから。

つまりカメラと録画機が、家の反対側にある。

すると配線は、家をぐるりと回ることになる。表から、側面を通って、裏へ。当社が「この家は配線が面倒だ」と思うのは、まさにこの形のときです。

ルートは、現地でお客様と相談して決めます

ここは当社だけで決めません。

どこを通すかで、仕上がりの見た目が変わるからです。この面の壁を通るのか、反対側へ回すのか。同じカメラ、同じ録画機でも、通り道によって家の印象が違ってきます。

だから現地で、「ここを通しますが、よろしいですか」とお見せしながら決めます。気になる面があれば、そう言っていただければ別のルートを探します。

工事が始まってから「そこを通ると思わなかった」となるのが、いちばんよくない。先に決めておきます。

ただし、距離は心配いりません

ここは誤解されやすいところ。はっきり書いておきます。

配線が長くなっても、映像が悪くなる心配はありません。同軸ケーブルは100m以上引けます。一戸建てを1周したところで、その範囲の中。

つまり「1周回す」の何が困るのかというと、距離ではなく、通せる道を探す手間のほうです。

お客様にとっては、見えない話です。
カメラの位置も、録画機の位置も、どちらもご希望どおりに決めただけ。それなのに工事の手間が大きく変わります。だから現地調査が要ります。図面だけでは、ここが読めません。

録画機を2階・3階に置きたいとき

もうひとつ、現場で起きること。

録画機を2階や3階に置きたい、というご希望です。寝室で見たい、書斎に置きたい、1階は物を置きたくない。理由はいろいろ。

ここでルートが無いことがあります。

配線を上の階まで持っていくには、どこかを通さなければいけません。壁の中、床下、天井裏、外壁。家の造りによっては、その道が無い。

とくに3階。2階までなら何とかなることが多いのですが、3階となると、通せる場所が急に少なくなります。

この場合、ご相談のうえで置き場所を変えていただくか、別の方法を考えることになります。「3階に置きたい」とお考えなら、現地調査のときに必ず言ってください。先に分かっていれば、別の構成をご提案できます。

既存のコンセントが使えることもあります

すべての現場で新しく穴を開けるわけではありません。例外もあります。

既存のコンセントを使える場合があります。壁の中にすでに空間があるため、新しく開けずに済むケース。

ただし、どこでも使えるわけではありません。位置が合うか、配線が通せるかは、現場を見ないと分かりません。これも現地調査で確認します。

新築なら、話は変わります

これから家を建てるなら、話は簡単。配線を壁の中に完全に隠せます。

建てている途中で、工務店に保護管と同軸ケーブルを通してもらう。これで、外に線が一切出ません。

ただし、これには条件があります。計画の段階で相談していただく必要があることと、保護管だけ通してケーブルは後から、というやり方は勧められないことです。管が途中で曲がっていて引けなかったことが、実際に何度もあります。

くわしくは新築の防犯カメラは計画段階で相談をに書きました。

もちろん、完成してからでも普通に付けられます。この記事に書いてきたやり方が、それです。

工事は何時間かかるのか

目安です。

  • カメラ1台の設置 ── 3時間ほど
  • カメラ4台の設置 ── 1日

配線のルートや家の造りによって前後しますが、だいたいこのくらい。1台なら午前中で終わります。

4台で家の周囲を囲う構成なら1日仕事。台数の考え方は戸建ての防犯カメラは何台必要かにまとめました。

まとめ ── 現地調査で何を見ているか

現地調査で見ているのは、カメラを付ける場所だけではありません。

  • 録画機をどこに置くか。テレビの横に置けるか
  • カメラと録画機の間に、配線を通せる道があるか
  • 壁のどこに穴を開けられるか。開けた先がどうなっているか
  • 配線をどのルートで通すか。ここはお客様と相談しながら決めます
  • 既存のコンセントが使えないか
  • 上の階に置きたい場合、ルートがあるか

ここまで見てから、お見積りをお出しします。現地調査とお見積りは無料です。

よくある質問

防犯カメラの配線で、壁に穴を開けますか。

基本的に開けます。当社では新しく穴を開ける方法を基本としており、条件が合う場合は既存のコンセントを使うこともあります。穴を開けた場合、屋外側にはプルボックスを取り付けてコーキングで防水加工を行い、屋内側はコンセントプレートで仕上げます。穴がむき出しの状態で残ることはありません。見た目はふつうのコンセントとほとんど変わらない仕上がりになります。

配線は外から見えてしまいますか。

室内側はコンセントプレートで仕上げるため、壁の穴がむき出しになることはありません。ただし録画機につなぐ線そのものは、プレートから出てきます。隠せるのは壁の穴までです。屋外側は、カメラから来た配線が壁へ入る入り口にプルボックスを取り付けて覆います。同じ穴を、外から見れば入り口、室内から見れば出口と呼んでいます。ただし、カメラと録画機の位置によっては、屋外の壁に沿って配線が走ることがあります。どこをどう通すかは家の造りによって変わるため、現地調査で確認したうえでご説明します。

防犯カメラの録画機は、どこに置くのがいいですか。

当社では、テレビの横に置くことを基本にしています。見るためです。見方は2つあり、テレビの空いているHDMI端子につないでテレビで見る方法と、テレビの横に小さいモニターを置いて常に見られるようにする方法があります。来客のたびに確認したい方には、後者のほうが使いやすいことが多いです。

録画機を2階や3階に置けますか。

ご希望として多いのですが、家の造りによっては配線を通すルートが無いことがあります。とくに3階に置きたい場合、通せる場所が少なくなります。2階までなら対応できることが多いです。上の階に置きたいとお考えの場合は、現地調査のときに必ずお伝えください。先に分かっていれば、別の構成をご提案できます。

なぜ配線が家を1周することがあるのですか。

カメラは玄関などの家の表に付けることが多く、録画機はテレビの横、つまりリビングに置くことが多いためです。リビングは家の奥や庭側にあることが多いので、カメラと録画機が家の反対側になります。この場合、配線は家の側面を回って裏側まで引くことになります。当社が配線の手間が大きいと感じるのは、この形のときです。

防犯カメラの配線は、同軸ケーブルとLANケーブルのどちらですか。

一戸建ての場合、当社は基本的に同軸ケーブルでご提案しています。理由のひとつは、将来録画機が故障したときに、同軸でつないであれば録画機だけの交換で済むことが多いためです。カメラも配線もそのまま使えます。最初の工事で何を選ぶかが、後々の修理費用に影響します。

屋外の配線は、むき出しになりますか。

場合によります。基本はPF管かVE管に入れて通し、現場に合わせて使い分けます。ただし屋外用のケーブルを使う場合は、管に入れずに通すこともあります。屋外用のケーブルは日光や雨に耐えるように作られているためです。線が見えている状態が手抜きというわけではありません。通す場所、見た目、使うケーブルの種類によって決めています。気になる場合は、お見積りのときに屋外をどう通すか確認してみてください。

配線をどこに通すかは、誰が決めるのですか。

現地でお客様と相談して決めます。どこを通すかによって仕上がりの見た目が変わるためです。この面の壁を通るのか、反対側へ回すのかで、同じ機器でも家の印象が変わります。当社では現地で通り道をお見せしながら確認し、気になる面があれば別のルートを探します。工事が始まってから「そこを通ると思わなかった」ということにならないよう、先に決めておきます。

配線が長くなると、映像は悪くなりますか。

一戸建てであれば心配いりません。同軸ケーブルは100m以上引けるため、家を1周するような配線でもその範囲に収まります。カメラと録画機が家の反対側にある場合に手間がかかるのは、距離の問題ではなく、配線を通せる道を探す手間のほうです。

防犯カメラの設置工事は、どれくらい時間がかかりますか。

カメラ1台の設置で3時間ほど、4台で1日が目安です。配線のルートや家の造りによって前後します。1台であれば午前中で終わることが多く、家の周囲を4台で囲う構成は1日仕事になります。

既存のコンセントを使えば、穴を開けずに済みますか。

条件が合えば可能です。壁の中にすでに空間があるため、新しく穴を開けずに配線できる場合があります。ただし、コンセントの位置がカメラの設置場所と合っているか、そこから配線を通せるかによります。現地調査で確認します。

新築なら、配線を完全に隠せますか。

隠せます。建てている途中で、工務店に保護管と同軸ケーブルを録画機の位置からカメラの位置まで通してもらう必要があります。ただし保護管だけ通してケーブルは後から引く、というやり方はお勧めしません。管が途中で曲がっていたり切れていたりして引けなかったことが、実際に何度もありました。完成後でも通常どおり設置できます。

出典

  • この記事に書いた配線の方法(新しく穴を開けること、屋外側のプルボックスとコーキングによる防水加工、屋外を通る配線は基本的にPF管またはVE管に入れるが屋外用ケーブルを使う場合は管に入れずに通すこともあること、屋内側のコンセントプレートでの仕上げ、一戸建てでは同軸ケーブルを基本とすること、録画機をテレビの横に設置すること、HDMI端子を使う方法と別モニターを置く方法、カメラと録画機が家の反対側にある場合に配線が家を1周すること、録画機を2階・3階に設置する場合にルートが無い場合があること、同軸ケーブルは100m以上引けるため一戸建てでは距離が問題にならないこと、工事時間が1台で3時間ほど・4台で1日であること、配線のルートは現地でお客様と相談して決めること)は、すべて株式会社White&Greenが一戸建ての現場で実際に行っている内容です。

調査日:2026年10月31日。

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