太陽光発電所の防犯カメラが落雷で壊れた。同じ電柱で2回、カメラと録画機の両方が破損

太陽光発電所の防犯カメラの話は、ほとんどが盗難。当社もそう書いてきました。

でも、現場で起きているのはそれだけではありません。

落雷で太陽光発電所の防犯カメラと録画機が破損。カメラのコネクタが焼け、過電流がLANケーブルを伝って録画機まで届き、録画機側のケーブルは融着して抜けなくなった

先に結論です

  • 当社が設置した太陽光発電所で、落雷によってネットワークカメラが破損しました
  • 焼けたのはカメラのコネクタと、そこに刺さっていたLANケーブル。写真を載せます
  • コネクタでは止まりませんでした。過電流はLANケーブルを伝って、カメラと録画機の両方を壊しました
  • 録画機側のLANケーブルは融着して、録画機から抜けませんでした
  • カメラが付いていたのは発電所内の電信柱。電柱はアースされているはずですが、それでも防げませんでした
  • 同じ電柱で、2回、同じことが起きました
  • 2回目のあと、すべてのカメラを同軸カメラに変更し、よく落ちる電柱から別のポールへ移しました
  • 同軸に替えたのは「雷に強いから」ではありません。2回壊れたので構成を変えたこと、そして価格も安く済むことが理由です

焼けたのは、コネクタでした

まず、写真を見てください。

落雷の過電流で焼けたネットワークカメラのコネクタ。金色の接点が黒く変色している

ネットワークカメラのコネクタです。金色の接点が黒く焼けています。

ネットワークカメラのコネクタ。金色の接点が、黒く焼けています。

落雷の過電流で焼けたLANケーブルのコネクタ。カメラ側と同じように接点が焼けている

そこに刺さっていたLANケーブルのコネクタです。同じように焼けています。

そして、そこに刺さっていたLANケーブルのコネクタ。同じように焼けています。

落雷による過電流が通った跡。カメラ側とケーブル側、接点の両方が同じようにやられています。

落雷の被害は、たいてい「カメラが映らなくなった」としか語られません。
でも実際に何が焼けているのかは、開けてみないと分かりません。当社が現場で外して撮ったのが、この2枚です。

コネクタでは、止まりませんでした

ここからが本題。

コネクタが焼けたのだから、そこで止まってくれればいい。カメラ1台を替えれば済む話。

止まりませんでした。

過電流はLANケーブルを伝って、録画機まで届きました。結果、カメラと録画機の両方が破損。

録画機側のケーブルは、抜けませんでした

録画機に刺さっていたLANケーブルは、融着。

溶けて、本体とくっついている。抜こうとしても、抜けない。

読む側が想像するのは「カメラが1台ダメになった」くらい。実際には、システムごと持っていかれます。

電柱に付いていました。アースされているはずなのに

カメラが付いていた場所。

太陽光発電所の中にある、電信柱でした。

電柱は、アースされているはず。当社が確認したわけではありませんが、通常はそうなっています。

それでも、防げませんでした。

「アースしてあるから大丈夫」とは言えません。
条件としては、むしろ良いほうの場所だったはずです。それでもカメラと録画機がやられました。これは正直に書いておきます。

そして、同じ電柱で2回

この現場で起きたこと。同じ電柱で、2回です。

1回目で直して、また同じように壊れました。

当社は盗難の記事で「一度やられた発電所は、また狙われる」と書いてきました(一度盗難に遭った太陽光発電所は、また狙われる)。

落雷も、同じ。場所に理由があるから、繰り返します。

広い発電所で、いちばん高く立っているのが電柱。そこに落ちる。1回目は運が悪かった、では済みません。

2回目のあと、こうしました

当社が取った対応は、2つ。

  • すべてのカメラを、同軸カメラに変更しました
  • よく落ちる電柱から、カメラを別のポールへ移しました

場所を変えたのは、同じところに戻せば、また同じことが起きると考えたからです。2回起きた時点で、その柱は「たまたま落ちた場所」ではありません。

同軸に替えた理由は、「雷に強いから」ではありません

ここは、はっきり書いておきます。

同軸カメラのほうが落雷に強い、という理由で替えたのではありません。当社はそういう言い方をしません。

理由は2つ。

  • ネットワークカメラで2回壊れたから。同じ構成のまま戻すのをやめました
  • 価格も、同軸のほうが安く済むから

2回やられたお客様に、同じものをもう一度は出せません。構成を変えて、費用も抑える。当社が出せた答えは、それでした。

落雷は防げるのか

正直に書きます。

当社は「これをやれば落雷を防げます」とは言いません。

アースされているはずの電柱で、2回。防ぐ方法を断言できる立場にありません。

できるのは、この現場で実際にやったことを、そのままお伝えすること。場所を変える。構成を変える。それで2回目のあと、同じことは起きていません。

太陽光発電所に防犯カメラを付ける方へ

盗難の対策として付けるのが普通。当社もそう勧めています。

そのうえで、落雷も頭に入れておいてください。

  • 発電所の中でいちばん高いものは何か。そこにカメラを付けようとしていないか
  • 過去に落雷があった場所かどうか。土地の持ち主や近隣に聞けることがあります
  • 一度やられたら、同じ場所に同じ構成で戻さない

太陽光発電所のカメラは、何を付けるかよりどこに、どう付けるかで決まる部分が大きい。費用の考え方は太陽光発電所の防犯カメラ、費用は何で決まるのかに書きました。

よくある質問

落雷で防犯カメラが壊れることはありますか。

あります。当社が設置した太陽光発電所で、落雷によってネットワークカメラが破損した事例があります。焼けたのはカメラのコネクタと、そこに刺さっていたLANケーブルのコネクタで、金色の接点が黒く焼けていました。落雷による過電流が通った跡です。

落雷の被害は、カメラだけで済みますか。

済まないことがあります。当社の事例では、過電流がコネクタで止まらずLANケーブルを伝って録画機まで届き、カメラと録画機の両方が破損しました。録画機側に刺さっていたLANケーブルは融着して、録画機から抜けない状態になっていました。カメラ1台の交換では済まず、システムごと入れ替えになります。

アースをしていれば、落雷の被害は防げますか。

防げるとは言えません。当社の事例では、カメラは太陽光発電所内の電信柱に設置されていました。電柱は通常アースされているはずですが、それでもカメラと録画機が破損しました。当社が確認したわけではないため断定はしませんが、条件としては良いほうの場所だったはずです。それでも防げませんでした。

落雷は、同じ場所に繰り返し落ちますか。

当社が経験した現場では、同じ電信柱で2回、同じ被害が起きました。1回目の復旧後に、また同じように壊れています。広い発電所の中でいちばん高く立っているものがあれば、そこに落ちやすいと考えられます。1回目を偶然と考えず、同じ場所に同じ構成で戻さないほうがよいというのが、当社の経験です。

2回落雷の被害を受けたあと、どうしましたか。

対応は2つです。すべてのカメラを同軸カメラに変更し、よく落ちる電信柱から、カメラを別のポールへ移しました。なお同軸に替えたのは「同軸のほうが落雷に強いから」ではありません。ネットワークカメラで2回壊れたため同じ構成のまま戻すのをやめたこと、そして価格も同軸のほうが安く済むことが理由です。

太陽光発電所に防犯カメラを付けるとき、落雷について何に気をつければいいですか。

発電所の中でいちばん高いものがどれかを確認し、そこにカメラを集中させないこと。過去に落雷があった場所かどうかを、土地の所有者や近隣に確認できる場合は聞いておくこと。そして一度被害を受けたら、同じ場所に同じ構成で戻さないことです。当社は「これをやれば落雷を防げる」とは申し上げません。アースされているはずの電柱で2回被害が出ているためです。

出典

  • この記事に書いた内容(落雷によりネットワークカメラのコネクタとLANケーブルのコネクタが破損したこと、過電流がLANケーブルを伝って録画機まで届きカメラと録画機の両方が破損したこと、録画機側のLANケーブルが融着して抜けなくなったこと、カメラが発電所内の電信柱に設置されていたこと、同じ電柱で2回同じ被害が起きたこと、2回目のあとすべてのカメラを同軸カメラに変更し別のポールへ移したこと)は、すべて株式会社White&Greenが実際に対応した現場の内容です。写真も当社が現場で撮影したものです。

調査日:2026年10月31日。お客様の特定につながる情報(所在地、発電所名)は記載していません。

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