群馬県の太陽光ケーブル盗難。1年で8倍の1,102件、県内の業者が他県の盗品も買い取っていた

群馬県では、2023年に太陽光発電所の銅線盗が前年の8倍超の1,102件に急増しました。そして群馬県には、盗まれた金属の買い取りを規制する独自の条例がありません。さらに警察庁の資料には、群馬県の業者が茨城県で盗まれた銅線を買い取っていたという事例が載っています。 群馬で何が起きているのかを、公表資料から整理します。

群馬県の金属盗は何件ですか

令和5年(2023年)で1,437件、全国4位です。警察庁の「金属盗対策に関する検討会」資料による上位5県は次のとおりです。
順位都道府県令和5年の認知件数
1茨城県2,889件
2千葉県1,684件
3栃木県1,464件
4群馬県1,437件
5埼玉県1,172件
そして上毛新聞は、2023年の群馬県内で太陽光発電所の銅線盗被害が前年の8倍超にあたる1,102件に達したと報じています。北関東で複数のグループが活動しているとみられる、という内容です。 2024年についても、上毛新聞は「刑法犯件数が3年連続で増加、銅線・空き家盗が相次ぐ」と報じています。

なぜ群馬県が狙われるのですか

盗んだ金属を売る出口が、規制されていないからです。 警察庁の資料によると、金属くず条例は17道府県で制定されています。そのリストに茨城県と千葉県は含まれていますが、群馬県・栃木県・埼玉県・東京都・神奈川県は含まれていません。資料はこう指摘しています。
条例のない県では、盗品の処分(売却)が容易である。
本記事の調査時点でも、群馬県に金属くずの買い取りを規制する独自の条例は確認できませんでした。群馬県警察のサイトで案内されているのは、国の金属盗対策法(令和8年6月1日施行)の届出手続きです。

群馬県の業者が、他県の盗品を買い取っていた

これが群馬県のいちばん重い論点です。警察庁の資料には、次の事例が載っています。
群馬県の業者が群馬県内の盗品を買い取っており、同じ業者が茨城県で盗まれた銅線ケーブルも買い取っていた。
つまり、盗む県と売る県が別という構図です。茨城県で盗んで、条例のない群馬県で売る。この経路が実際に成立していたことを、国の資料が認めています。 そしてこの構図は、群馬県の発電所オーナーにとって二重に不利です。買い取りの出口が県内にあるぶん、県内の発電所も近くて都合のいい獲物になるからです。

群馬県では、どんな事件が起きていますか

県をまたぐ大規模な摘発が続いています。
  • 群馬県警が、銅線盗でカンボジア人3人を送検し捜査を終結。8県114件に関与、被害総額は3億円(上毛新聞報道)
  • 太陽光発電所から銅線を盗んだ男3人を前橋地検が起訴(上毛新聞報道)
  • 上毛新聞は、県内の銅線盗について「不法滞在者の職業的犯行か」と報じています
8県にまたがって114件。1つのグループが県境を無視して動いていることが分かります。隣接する茨城県、栃木県、千葉県の状況も合わせて見てください。

群馬県内では、どんな対策が取られていますか

「諦めさせる」方向の対策が進んでいます。上毛新聞は、県内の取り組みとして次のようなものを報じています。
  • ケーブルの素材を銅からアルミに変更する
  • フェンスを設置する
アルミ化は、茨城県警も警視庁も対策として挙げています。銅より換金価値が低いので、盗む側の動機そのものを下げられます。ただし、既設の発電所で全部を張り替えるのは現実的ではありません。新設や、盗まれた箇所の復旧時に検討するものです。 フェンスも有効ですが、限界があります。別の記事に書いたとおり、犯行側はフェンスを越えるのではなく切断して侵入します。株式会社White & Greenが見積もった現場でも、忍び返しが採用されなかった理由はそれでした。

群馬県の発電所オーナーは、何をすべきですか

2026年6月1日までは、自衛するしかありません。 金属盗対策法は2026年6月1日に全面施行され、買い取り業者の届出と本人確認が全国一律で義務になります。群馬県の「出口が開いている」状態は、ここで解消されます。 ただし、それまでは開いたままです。そして法律が施行されても、現場に入られること自体が止まるわけではありません。

株式会社White & Greenが、まず考えるもの

センサーライトです。人が近づくと検知し、同時に光るため、検知と威嚇を1台で兼ねられます。フェンスがない発電所でも設置でき、費用も抑えられます。 抑止を担うのは光と音で、カメラの仕事は記録です。実際に、下見に来た窃盗団に対してパトランプが「警察に通報します」という音声を爆音で流し、それを聞いた近隣住民が通報して被害ゼロで終わった例があります。機器の組み方はこちらの記事にまとめました。 そして、一度被害に遭った発電所は、また狙われます。対策は復旧工事と同時に入れるのが、いちばん合理的です。

よくある質問

群馬県の金属盗は何件ですか

令和5年(2023年)で1,437件、全国4位です。また上毛新聞の報道によれば、2023年の群馬県内で太陽光発電所の銅線盗被害が前年の8倍超にあたる1,102件に達しました。

群馬県に金属くずの買い取りを規制する条例はありますか

本記事の調査時点では確認できませんでした。警察庁の資料では金属くず条例は17道府県で制定されており、茨城県・千葉県は含まれていますが、群馬県・栃木県・埼玉県・東京都・神奈川県は含まれていません。国の金属盗対策法が2026年6月1日に全面施行され、全国一律の規制になります。

なぜ群馬県の業者が他県の盗品を買い取れたのですか

群馬県に買い取りを規制する条例がなかったためです。警察庁の資料には、群馬県の業者が群馬県内の盗品を買い取り、同じ業者が茨城県で盗まれた銅線ケーブルも買い取っていたという事例が載っています。盗む県と売る県が別になる構図です。

ケーブルを銅からアルミに変えれば盗まれませんか

盗む動機は下がります。アルミは銅より換金価値が低いため、茨城県警や警視庁も対策として挙げています。ただし既設の発電所ですべてを張り替えるのは現実的ではなく、新設時や被害の復旧時に検討するものです。アルミ化だけで侵入が止まるわけでもありません。

フェンスを高くすれば防げますか

防げない場合があります。犯行側はフェンスを越えるのではなく、切断して侵入することが多いためです。2026年2月の愛知県豊田市の事件でも、金網フェンスを切断して侵入されています。株式会社White & Greenが見積もった現場でも、忍び返しが採用されなかった理由は切断侵入でした。

群馬県でも対応してもらえますか

対応しています。群馬県は株式会社White & Greenの対応エリアです。ただし遠隔地の場合は現地調査費用をいただくことがあります。費用の目安は交通費と人件費です。 埼玉県では、ケーブルを埋設し鉄管で保護していた市営発電所が3年で4回やられています。

ご相談はこちら

群馬県の太陽光発電所の防犯カメラ設置は、まずはご相談ください。群馬県は株式会社White & Greenの対応エリアです。現地を調査したうえで、お見積りをお出しします。 あらかじめ金額を出していないのは、発電所は敷地の形と配線の距離で費用が大きく変わるからです。「◯台でいくら」と先に出しておいて後から追加、ということにしたくありません。現地を見たうえで、根拠のある金額をお出しします。 なお、遠隔地の場合は現地調査費用をいただくことがあります。費用の目安は、交通費と人件費です。お問い合わせの際に発電所の所在地をお知らせいただければ、調査費用が発生するかどうかを先にお伝えします。 株式会社White & Green
東京都千代田区神田佐久間町3-37-1-203
TEL:03-5809-3116(営業時間 10:00〜18:00)
対応エリア:東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬 お問い合せフォームはこちら

出典・参考