家の前の車が盗まれる。2025年は45.2%が自宅で被害、関東は全国の半分。駐車場の防犯カメラで何を写すか

私の知人は、家の前に停めていたアルファードを盗まれました。車は、いまも見つかっていません。 珍しい話ではありません。警察庁によると、2025年に盗まれた車の45.2%は「一般住宅」で盗まれています。過去最高の割合です。自宅の駐車場や家の前は、車がいちばん盗まれている場所です。 この記事では、警察庁と日本損害保険協会の2025年の数字をもとに、どんな車が、どこで、どうやって盗まれているのかを整理します。そのうえで、自宅の駐車場を防犯カメラでどう守るかを、防犯カメラの工事をしている立場から書きます。

先に結論です

  • 2025年の自動車盗は全国で6,386件。4年連続で増えています
  • 盗まれた場所は「一般住宅」が45.2%で過去最高。自宅の駐車場がいちばん危ない場所です
  • 関東1都6県で全国の約半分(51.1%)。埼玉県は全国2位です
  • 狙われるのはランドクルーザー、プリウス、アルファードなど。盗難の約6割は夜10時から朝9時の間です
  • 手口はCANインベーダー、リレーアタック、キープログラマー。鍵を持っていても、数分で持っていかれます
  • 警察庁は、自宅の駐車場に防犯カメラ、センサーライト、車止めポールを付けるよう呼びかけています
  • 検挙率は37.3%。盗まれた車が戻ってこないことも多いので、近づかせない工夫と、証拠に使える映像の両方が必要です

車は、自宅でいちばん盗まれている

2025年の自動車盗の認知件数は全国で6,386件でした。前年の6,080件から増え、4年連続の増加です。 警察庁がまとめた盗まれた場所の内訳を見ると、「一般住宅」が45.2%で、過去最高です。駐車場(月極やコインパーキングなど)の27.9%を大きく上回っています。 警察庁の別の統計でも、住宅で盗まれた車のうち、一戸建てで盗まれたのは1,525件。全体の約24%です。鍵を抜いていた車(キーなし)の一戸建てでの被害は、前年の1,080件から1,309件に増えました。 「家の前なら目が届く」「鍵は家の中にある」という安心は、もう通用しません。

関東は全国の約半分

2025年の自動車盗の件数を、関東の都県ごとに並べます。
都県自動車盗(2025年)
埼玉県756件(全国2位)
神奈川県649件(全国3位)
茨城県540件
千葉県539件
群馬県323件
栃木県291件
東京都164件
関東の合計3,262件(全国の51.1%)
各県警察が公開しているデータで、盗まれた場所が「一戸建住宅」だった割合を見ると、群馬県で約4割(39.9%)、栃木県で約3割(31.3%)でした。車で生活する地域ほど、自宅の敷地で盗まれています。 日本損害保険協会の調査(保険金が支払われた件数)でも、都道府県別で埼玉県が2位、神奈川県が3位、千葉県が4位、茨城県が6位と、関東が上位に並んでいます。

狙われる車と、時間帯

日本損害保険協会の2025年の調査では、盗難で保険金が支払われた車は次のとおりです。
順位車名件数
1位ランドクルーザー(プラドを含む)825件(30.0%)
2位アルファード240件
3位プリウス204件
4位クラウン136件
5位レクサスRX113件
1件あたりの支払額は平均297.5万円。年間の支払総額は約82億円です。 盗まれた時間帯は、夜10時から朝9時までが60.2%。寝ている間に、家の前から持っていかれています。

鍵を持っていても盗まれる。主な手口

警察庁は、主な手口として次のものを挙げています。
手口内容
CANインベーダー特殊な機器で車の電子制御に不正な信号を送り、ドアの鍵を開けてエンジンをかける
リレーアタック玄関先などに置いてあるスマートキーの電波を、特殊な機器で中継して、ドアを開けてエンジンをかける
キープログラマー窓ガラスを割るなどして車内に入り、特殊な機器でエンジンキーを複製する
そのほか車体に隠したスペアキーを探す、家に入って車の鍵を盗む、レッカーで丸ごと運ぶ
どれも、持ち主が鍵を持っていても関係ない手口です。2025年に盗まれた車の77.8%は、鍵を抜いていた車でした。 盗まれた車は、組織的に解体されたり、海外に不正に輸出されたりしていることが、警察白書でも指摘されています。知人のアルファードが見つからないのも、そうした流れに乗せられた可能性があります。

まず、お金をかけずにやること

警察庁や各県警察が呼びかけている対策です。
  • スマートキーは、電波を遮るポーチや金属の缶に入れる。玄関の近くに置かない
  • 使わないときは、スマートキーの節電モード(電波を止める機能)を使う
  • スペアキーを車に隠さない
  • ハンドルロックやタイヤロックなど、目に見える物理的な対策を組み合わせる
  • 駐車場の入口に車止めポールを立てる

防犯カメラで、駐車場をどう守るか

警察庁は「自動車盗難は、自宅駐車場で最も多く発生していますので、自宅駐車場にセンサーライトや防犯カメラ、車止めポールなどを設置しましょう」と呼びかけています。日本損害保険協会も、自宅の駐車場でも防犯カメラや防犯灯を使うよう勧めています。

基本は、家の周囲全体

家の防犯は、周囲全体を押さえるのが基本だと私たちは考えています。駐車場だけを写しても、家の裏から入られて車の鍵を盗まれることもあります。一般的な一戸建てなら、家の四方をカメラ4台で囲い、そのうち1台以上が駐車場を正面から写すようにします。ただし、L字型の家や敷地の広い家、建物の凹凸が多い家など、家の作りによっては4台ではすべてをカバーできないこともあります。その場合は、死角が残らないように台数を足します。

写すもの

  • 車の周り全体。特に運転席側のドアと、車の前
  • 敷地の出入口と、前の道路。盗む人は、別の車で来て見張りや運搬をすることがあります。その車が写るようにします
  • 玄関。リレーアタックでは、玄関先に近づいてスマートキーの電波を拾います
カメラは、手の届かない高い位置に付けます。低い位置だと、向きを変えられたり、壊されたりします。

住宅地では、音ではなく光

太陽光発電所や農家の倉庫では、カメラにサイレンやパトランプを組み合わせて、その場で侵入者に警告します。住宅地では、これをやりません。人通りが多く、通行人や近所の人に反応して毎日のように鳴ってしまい、近所迷惑になるからです。 住宅では、光で抑止します。夜に人が近づいたときに駐車場が明るくなるのは、それだけで嫌がられます。 私たちが取り扱っているDahua DH-HAC-HFW1249X-IL-A-PROは、カメラ自体に白色ライト(50m)と赤外線(50m)を持っていて、センサーライトの代わりになります。人を見分ける機能のある録画機と組み合わせると、人が来たときだけ白色ライトが点き、いなくなると消えます。白色ライトを使えば夜もカラーで記録できるので、「白っぽい車」ではなく「白のハイエース」と言えます。逃げた車の色が分かるかどうかは、警察が追うときに大きな差になります。 ただし、白色ライトが隣の家に当たると、苦情になります。光が自分の駐車場に向くように角度を決め、隣家が近い場所では赤外線(白黒)で運用します。カメラの向きも、隣の家の玄関や敷地の中が写らないように決めます。

証拠に使える映像にする

車の盗難は、数分で終わります。だからこそ、録画の方式が大事です。
  • フル録画(24時間録画)にする。ネットで数千円で買えるカメラの多くは、動体検知でSDカードに録る方式です。動体検知は飛ぶことがあり、肝心の数分が残らないことがあります
  • 200万画素以上。警察からは、200万画素以上が目安と言われています
  • 時刻を合わせておく。何時何分に来たかが言えないと、証拠として弱くなります
  • 1か月くらい残る容量。カメラ4台・2TBのレコーダーで約1か月分です
  • 録画機は家の中に置く。カメラを壊されても、録画は残ります
被害が出ると、警察は防犯カメラの映像を見に来ます。自分の家が被害に遭っていなくても、近所で事件が起きると、犯人の車が写っていないか確認しに来ます。

バイクも増えている

車だけではありません。2025年のオートバイ盗は全国で14,552件と、前年より25.0%増えました。そのうち55%が住宅で盗まれています。 関東でも、神奈川県2,315件(前年比+33%)、東京都1,623件(+30%)、埼玉県1,237件(+23%)、千葉県737件(+23%)、茨城県342件(+51%)と、どこも大きく増えています。 バイクは車より軽く、トラックに載せて運ばれることもあります。駐車場を写すカメラは、バイクや自転車も一緒に守ります。

費用の目安

駐車場を含めて、一戸建ての周囲をカメラ4台で囲う場合の、設置費用の目安です。
カメラ4台の設置費用の目安
200万画素・固定レンズのバレット型(マイク内蔵)20万円〜(税別)
500万画素・固定レンズのバレット型25万円〜(税別)
どちらも固定レンズのバレット型カメラ(筒型のカメラ)での目安です。200万画素はマイク内蔵型で、映像と一緒に音も録音できます。家の作りによって4台で足りない場合は、台数に応じて費用が変わります。配線の距離、壁の材質、録画機を置く場所など、施工の条件によってもプラスアルファがあります。最終的な金額は、現地を見たうえでお出しします。 夜間もフルカラーのカメラと録画機の防犯カメラ工事セットは、1台104,800円〜(税別・工事費込み、11月末日まで特別セール)です。詳しくはこちら。

補助金が使える場合があります

東京都は、個人宅の防犯機器の購入に補助を出しています。2026年度は都の補助が1世帯あたり上限1万円(補助率2分の1以内)で、区市町村が上乗せしている場合があります。東京都以外でも、個人宅の防犯カメラに補助を出している市町村があります。お住まいの市区町村のホームページで、「防犯カメラ 補助」で探してみてください。

ご相談はこちら

自宅の駐車場の防犯カメラの設置は、まずはご相談ください。現地を見て、車と出入口と道路がどう写るか、ライトをどこに向けるか、隣の家が写らないかを確認したうえで、お見積りをお出しします。

夜間もフルカラーの防犯カメラ工事セットの料金は、詳しくはこちら(11月末日まで特別セール)。

株式会社White&Green
東京都千代田区神田佐久間町3-37-1-203
TEL:03-5809-3116(営業時間 10:00〜18:00)
対応エリア:東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬 お問い合せフォームはこちら

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よくあるご質問

車はどこで盗まれることが多いですか?

自宅です。警察庁によると、2025年に盗まれた車の45.2%は「一般住宅」で盗まれており、過去最高の割合です。駐車場(27.9%)を大きく上回っています。

関東では車の盗難はどれくらい起きていますか?

2025年の自動車盗は、埼玉県756件(全国2位)、神奈川県649件、茨城県540件、千葉県539件、群馬県323件、栃木県291件、東京都164件で、合計3,262件、全国の約半分(51.1%)です。

盗まれやすい車は何ですか?

日本損害保険協会の2025年の調査では、1位ランドクルーザー(プラドを含む)825件、2位アルファード240件、3位プリウス204件、4位クラウン136件、5位レクサスRX113件でした。

鍵を持っていれば盗まれませんか?

盗まれます。CANインベーダー、リレーアタック、キープログラマーなどの手口は、持ち主が鍵を持っていても車を動かせます。2025年に盗まれた車の77.8%は、鍵を抜いていた車でした。

車の盗難は何時ごろに多いですか?

日本損害保険協会の調査では、夜10時から朝9時までが60.2%でした。寝ている間に盗まれることが多いです。

自宅の駐車場の防犯カメラは、何を写せばいいですか?

車の周り全体、敷地の出入口と前の道路、玄関です。盗む人が別の車で来ることがあるため、道路側を写すことが大切です。リレーアタックでは玄関先に近づくため、玄関も写します。

車の盗難対策にサイレンは付けないのですか?

住宅地では付けません。人通りが多く、通行人や近所の人に反応して頻繁に鳴ってしまい、近所迷惑になるためです。住宅では、ライトで抑止し、カメラで証拠を残します。

ネットで買える安い防犯カメラではだめですか?

証拠を残したい場合はおすすめしません。安いカメラの多くは動体検知でSDカードに録画する方式で、反応が遅れたり、夜や雨で反応しなかったりして、肝心の場面が抜けることがあります。車の盗難は数分で終わるため、レコーダーで24時間録画する方式がおすすめです。

盗まれた車は戻ってきますか?

戻ってこないことも多いです。2025年の自動車盗の検挙率は37.3%で、盗まれた車が解体されたり、海外に不正に輸出されたりしていることも指摘されています。だからこそ、近づかせない工夫と、証拠に使える映像の両方が必要です。

自宅の駐車場の防犯カメラの費用はいくらですか?

駐車場を含めて家の周囲をカメラ4台で囲う場合、固定レンズのバレット型カメラで、200万画素(マイク内蔵)なら20万円〜、500万画素なら25万円〜(いずれも税別)が目安です。家の作りによっては4台でカバーできず、台数を足すことがあります。施工の条件によってプラスアルファがあります。最終的な金額は現地を見たうえでお出しします。

防犯カメラに補助金は出ますか?

東京都では、個人宅の防犯機器の購入に補助が出ます。2026年度は都の補助が1世帯あたり上限1万円(補助率2分の1以内)で、区市町村が上乗せしている場合があります。東京都以外でも、補助を出している市町村があります。

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